18世紀末から19世紀にかけて芸術や文学で盛んになった感性主義、理性を超えた美学、自然感情個人主義を重視する美学的傾向を表す。具体的な形式や定義はなく、中世ルネサンス古典主義に対する反動の中で誕生した。
感傷主義、人間の内面の感情や情念に感極まることを美徳とする思想。感傷をもとに出発する愛友情家族について打ち明けた作品を好む。感受性感情や親密感に重きを置くが、romanticismよりもシンプルである。
郷愁、過去への懐古、心情。個人の過去の幸せな記憶や文化的歴史的社会的な過去を懐かしく感じることに焦点を当てる。感傷や懐古の中に、自分自身や周りの人々に対する幸福感現実感の喪失を含む。
審美主義、美的観念を中心とする思想や文学運動で、美感芸術の価値美徳を擁護する。art for art's sakeを唱え、社会問題や倫理観風俗や人間関係を拒否する。
理想主義、哲学的思想の1つで、人間や社会を理想化し、架空の理念を追求する学派。romanticismと同様に人間や自然、社会を根底から転換したいと願うが、理想主義は現実的でない思想を批判する。