「relinquish」は、何かを手放す、放棄するという意味を持つ動詞です。特に、自分の権利や所有物を自発的に譲渡する際に使われます。この単語は、正式な文脈や法律用語としてもよく利用されます。自分の意思で何かを放棄するというニュアンスが強く、感情的な側面が少ないのが特徴です。
「waive」と「relinquish」の違いは、主にその使われる文脈と感情的なニュアンスにあります。「waive」は特定の権利や特典を放棄することを指し、しばしば契約や法律に関連して使われることが多いです。例えば、ある契約の条項を放棄する場合に「waive」が使われます。それに対し、「relinquish」は、より広い意味で物理的なものや権利を手放すことを示します。感情的な側面も考慮されることが多く、例えば、権利を手放すことに対して戸惑いや罪悪感を伴う場合でも使われます。ネイティブスピーカーは、状況に応じてこれらの単語を使い分けます。
She decided to relinquish her claim to the property.
彼女はその財産に対する権利を放棄することに決めました。
She decided to waive her claim to the property.
彼女はその財産に対する権利を放棄することに決めました。
この場合、「relinquish」と「waive」は置換可能で、どちらも同じ文脈で自然に使うことができます。どちらの単語も権利を放棄することを意味しますが、「relinquish」はより一般的な表現であり、感情的なニュアンスが含まれることがあります。一方、「waive」は法律的な文脈でよく使われます。
「surrender」は、特に何かを放棄すること、あるいは抵抗をやめて相手に従うことを意味します。この単語は、戦争や競争、さらには感情的な状況においても使われることがあります。例えば、戦争で敵に降伏する場合や、恋愛関係において自分の気持ちを素直に表現することなどが含まれます。
「waive」は、特定の権利や要求を放棄することを指し、特に法律的な文脈で使われることが多いです。たとえば、契約上の権利を放棄する場合や、特定の手数料を免除する場合に用いられます。両者は「放棄する」という点で似ていますが、「surrender」は相手に対して降伏するニュアンスが強く、感情や力関係が絡むことが多いのに対し、「waive」はもっと客観的で法的な手続きに関連することが多いです。このため、ネイティブは状況に応じて使い分けます。
The general decided to surrender the troops to avoid further casualties.
将軍はさらなる犠牲者を避けるために部隊を降伏することに決めた。
The company decided to waive the late fee for loyal customers.
その会社は忠実な顧客のために遅延料金を免除することに決めた。
この場合、「surrender」と「waive」は異なる状況で使われており、互換性はありません。「surrender」は軍事的な文脈での降伏を示し、「waive」はビジネスや法的な文脈での権利の放棄を示しています。
The enemy had no choice but to surrender after being surrounded.
敵は包囲された後、降伏する以外に選択肢がなかった。
単語give upは「諦める」や「放棄する」といった意味を持ち、努力や目標を達成することを諦める際に使われます。何かを続けるのが難しいと感じたときに使われる表現です。例えば、長時間の勉強や厳しいトレーニングを続けることができずに「もうやめる」と決断する時に使います。
一方で、単語waiveは「権利や特権を放棄する」という意味合いが強いです。例えば、法的な権利や契約上の特典を自ら放棄する場合に使われます。このため、give upが主に個人の努力や目標に関する文脈で使われるのに対し、waiveは公式な場面や法的文脈で使われることが多いです。ネイティブスピーカーは、この2つの言葉の使い分けを意識しており、give upは感情的な決断を表すことが多いのに対し、waiveは論理的な判断や契約に関連する場面で使われることが一般的です。
I decided to give up trying to fix the old car.
古い車を修理しようとするのを諦めることにしました。
I decided to waive my right to a trial.
裁判を受ける権利を放棄することにしました。
この例文では、give upは個人的な努力の放棄を表し、感情的な決断を示しています。一方でwaiveは法的な権利の放棄を示し、公式な場面で使われることが多いです。したがって、両者は文脈によって使い分けられ、互換性はありません。
「abandon」は、何かを放棄する、または見捨てることを意味します。この単語は、物理的なものや感情、計画など、さまざまなものに使われます。「abandon」は、主にそのものが持つ価値や意義を無視して、意図的に手放すというニュアンスがあります。
「waive」と「abandon」は、いずれも何かを放棄する意味を持ちますが、使用される文脈やニュアンスには明確な違いがあります。「waive」は、権利や要求を放棄することを指し、特に法律や契約の文脈でよく使われます。例えば、ある権利を行使しないことを選択する場合です。一方で「abandon」は、物事や計画、感情などを完全に手放すことを強調します。ネイティブは「waive」を使うとき、通常はその背後に具体的な意図や条件があると感じますが、「abandon」にはそのような条件がない場合が多いです。また、「abandon」は感情的な側面を持つことが多く、何かを切り捨てることに対する感情が含まれることがあります。
She decided to abandon her old plans and start fresh.
彼女は古い計画を放棄して新たに始めることに決めました。
She decided to waive her right to an appeal and accept the verdict.
彼女は控訴の権利を放棄し、判決を受け入れることに決めました。
この場合、両方の文で「abandon」と「waive」の使用は意味的に異なります。「abandon」は計画そのものを手放すことを強調し、「waive」は権利を放棄することを指しています。
He decided to abandon the project due to lack of funds.
彼は資金不足のため、そのプロジェクトを放棄することに決めました。
類語・関連語 5 : forgo
「forgo」は、何かを自発的に手放したり、放棄することを意味します。この単語は、特に自分が持っている権利や特典をあえて捨てる場合に使われることが多いです。例えば、ある特典を受ける権利を自分から辞退することなどが該当します。日本語では「手放す」や「辞退する」と訳されることが一般的です。
「waive」と「forgo」は、どちらも何かを放棄することを示しますが、そのニュアンスには違いがあります。「waive」は、特に権利や要求を公式に放棄することを指し、法律的な文脈でよく使用されます。一方で、「forgo」は、一般的に自分の選択や判断に基づいて何かを辞退することを示します。例えば、旅行を計画していたが、忙しさからその旅行を「forgo」することがあるのに対し、法律文書にサインして権利を「waive」する場合は、より正式な手続きが伴います。ネイティブスピーカーはこの違いを理解し、文脈に応じて使い分けることが多いです。
I decided to forgo my vacation this year due to work commitments.
今年は仕事の都合で休暇を「手放す」ことにしました。
I decided to waive my right to a refund for the canceled event.
キャンセルされたイベントの返金の権利を「放棄する」ことに決めました。
この例文では、どちらの単語も使える文脈ですが、意味合いが異なります。「forgo」は自分の意思で休暇を手放すことを示しており、より一般的な状況で使われます。一方、「waive」は権利を公式に放棄することを表し、法的な文脈で使われることが多いです。
I had to forgo my favorite dessert to stick to my diet.
ダイエットを守るためにお気に入りのデザートを「手放さなければならなかった」。