単語fragileは「壊れやすい」「もろい」といった意味を持ちます。この言葉は、物理的に壊れやすいものや、精神的・感情的に不安定な状態を表す際にも使われます。特に、手で触れると壊れてしまうようなものや、感情的なバランスを保っている状態に対して使われることが多いです。
一方で、単語tenuousは「薄い」「微弱な」といった意味を持ちます。これは、物事のつながりや根拠が弱いことを示す際に使われます。例えば、議論や関係が不確かである場合に用いられます。ネイティブスピーカーは、fragileを物理的な脆さや精神的な脆弱さに対して、tenuousを関係性や論拠の弱さに対して使うため、使う場面が異なります。従って、同じ文脈で置き換えることはできませんが、どちらも「弱い」という意味合いを持つため、注意深く使い分ける必要があります。
The vase is extremely fragile, so handle it with care.
その花瓶は非常に壊れやすいので、注意して扱ってください。
The connection between the two ideas is quite tenuous, so we need more evidence.
その二つのアイデアのつながりはかなり薄いので、もっと証拠が必要です。
この場合、fragileは物理的な脆さを、tenuousは論理的なつながりの弱さを表しており、意味は異なりますが、どちらも「弱い」という概念を持っています。
類語・関連語 2 : weak
「weak」は、「弱い」という意味を持つ形容詞で、物理的、精神的、または感情的な力や強さが不足している状態を表します。例えば、体力や意志が弱いこと、または効果や影響力が小さいことを示す際に使われます。日常的に使われる言葉で、広い範囲で使えるため、非常に便利です。
「tenuous」は、「薄い」や「微弱な」という意味を持ちますが、特に不安定で頼りない状態や、強い結びつきがないことを指します。ネイティブスピーカーは、tenuousを使う際には、物事のつながりや根拠が弱いことを強調する場合が多く、単に「弱い」と言うよりも、その不安定さや脆さを表現しています。例えば、証拠のつながりが薄い場合に使われることが多く、より具体的な状況を示すことができます。また、weakが一般的に物理的または感情的な状態を示すのに対し、tenuousは抽象的な関係や状況に関連して使われることが多いです。
The bridge was too weak to hold the weight of the truck.
その橋はトラックの重さを支えるにはあまりにも弱いものでした。
The connection between the two ideas is too tenuous to draw a conclusion.
この二つのアイデアのつながりは結論を引き出すにはあまりにも薄いものです。
この二つの文では、weakは物理的な強さの欠如を示し、一方でtenuousはアイデアのつながりの脆弱さを表しています。したがって、文脈によってこれらの単語は異なるニュアンスを持ちますが、両者は「弱さ」を示す点で共通しています。
類語・関連語 3 : shaky
類義語shakyは「揺れやすい」や「不安定な」という意味を持ち、物理的な状態や人の感情的な状態を表現する際に使われます。例えば、「shaky hands」は「震える手」を意味し、緊張や恐怖を示すことができます。また、状況や証拠が信頼できない場合にも用いられます。
一方、tenuousは「薄い」や「微弱な」という意味で、物理的なものだけでなく、概念や関係性にも使用されます。例えば、ある理論が不十分な証拠に基づいているとき、「tenuous argument」と表現されます。つまり、shakyは身体的または感情的な不安定さに重点を置くのに対し、tenuousは根拠や結びつきの薄さに焦点を当てています。ネイティブスピーカーは、shakyを用いることで、より直接的な不安定感を表現し、tenuousを使うことで、理論や関係の脆弱性を強調することが多いです。
The foundation of the building is shaky and needs repairs.
その建物の基礎は不安定で、修理が必要です。
The foundation of the building is tenuous and requires strengthening.
その建物の基礎は微弱で、強化が必要です。
この文脈では、shakyが物理的な不安定さを強調し、tenuousは基礎の強度が不足していることを示しています。どちらの単語も使用できますが、ニュアンスが異なるため、適切な文脈で使い分けることが重要です。
単語slightは、「わずかな」「少しの」といった意味を持ち、程度や量が非常に少ないことを表します。使われる場面は多岐にわたり、物理的なものから感情、状況に至るまで、さまざまな文脈で「わずかさ」を強調するために用いられます。特に、何かが非常に小さい、または重要性が低いことを示す際に役立つ表現です。
一方、tenuousは「細い」「脆弱な」といった意味を持ち、主に物質や状況が不安定であることを強調します。たとえば、tenuousは、物理的なものに限らず、関係性や理論の確実性が弱いことを示すのに使われることが多いです。ネイティブスピーカーは、slightを使うときは、少しの差や影響を強調する際に、より中立的なニュアンスを持たせることができますが、tenuousはより否定的な意味合いを持つことが多いです。つまり、slightは単に「小さい」と表現するのに対し、tenuousは「弱い」「不安定」といった不安を含む表現になります。
There was a slight chance of rain tomorrow.
明日雨が降る可能性はわずかだった。
There was a tenuous chance of rain tomorrow.
明日雨が降る可能性は脆弱だった。
この文脈では、slightとtenuousはどちらも「可能性が非常に少ない」という意味で使われているため、置換可能です。ただし、tenuousは物事が不安定であることに焦点を当てているため、ややネガティブなニュアンスが加わります。
類語・関連語 5 : faint
単語faintは、「かすかな」「微かに」という意味を持ち、通常は視覚や聴覚、感情などが弱く、はっきりしない様子を表します。この単語は、何かの存在感や強さが非常に薄いことを示す際に使われることが多いです。また、体調が悪くなりそうな状態を表すこともあります。
一方で、単語tenuousは、主に物事のつながりや根拠が薄弱であることを表します。例えば、論理や関係性が弱い場合に使われます。ネイティブスピーカーは、faintを使うときには、具体的な感覚や状態を強調するニュアンスがあり、物理的な「弱さ」や「少なさ」を強調します。対してtenuousは、より抽象的な概念や、論理的な繋がりの脆さを示すため、使う場面に違いがあります。要するに、faintは感覚的な薄さを、tenuousは論理的な薄さを表す言葉だと言えます。
The light from the lamp was so faint that I could barely see.
ランプからの光は非常にかすかで、ほとんど見えなかった。
The connection between the two ideas was so tenuous that it was hard to follow.
二つの考えのつながりは非常に薄弱で、追うのが難しかった。
この場合、faintとtenuousは異なる文脈で使われているため、置換は不自然です。前者は視覚的な薄さを、後者は論理的な薄さを強調しています。