「concur」は「同意する」という意味で、他者の意見や考えに賛同する際に使われます。一般的には、何かに対して同じ意見を持っていることを示すために用いられ、会話や議論の中でよく使われる表現です。
「acquiesce」と「concur」はどちらも同意を示しますが、そのニュアンスには違いがあります。acquiesceは、特に強い意見や圧力に対して、あまり積極的に同意しない場合に使われることが多いです。つまり、内心は反対していても、状況に合わせて受け入れる、あるいはしぶしぶ同意するという意味合いが強いです。一方で、concurは、自発的な同意を示す場合に使うことが多く、相手の意見に賛成していることを明確に表現します。ネイティブスピーカーは、これらの単語を文脈に応じて使い分けます。例えば、会議での意見表明ではconcurが使われることが多く、逆に非公式な場面や強い圧力がかかっている場合にはacquiesceが適していることがあります。
I concur with your assessment of the situation.
私はあなたの状況に関する評価に同意します。
I acquiesce to your assessment of the situation.
私はあなたの状況に関する評価にしぶしぶ同意します。
この場合、両方の文は同じ状況に対する意見を示していますが、concurは積極的な同意を、acquiesceはしぶしぶ同意するニュアンスを持っています。
単語complyは、主に「従う」「応じる」という意味を持ち、特に規則や要求に対して従うことを強調します。この単語は、命令や規則に基づいて行動する際に使われることが多く、フォーマルな場面でもよく用いられます。
単語acquiesceは「黙認する」「従う」という意味を持ち、あまり積極的でない形での従順さを示します。これは、反対することなく、あまり考えずに従うといったニュアンスを持っており、必ずしも自発的な合意や積極的な行動を示すわけではありません。一方で、complyは、より明確に命令や規則に対して積極的に従う行為を示します。ネイティブスピーカーはこれらの単語を使い分け、状況に応じた微妙な感情や態度を表現します。例えば、規則に従う時にはcomplyを使い、相手の意見に反対せず従う場合にはacquiesceを使うことが多いです。
The company must comply with all safety regulations to ensure the well-being of its employees.
その会社は、従業員の安全を確保するためにすべての安全規則に従う必要があります。
The company decided to acquiesce to the demands of the workers after a long negotiation.
その会社は、長い交渉の末に労働者の要求に黙認することに決めました。
この二つの文は、同じような状況で使われていますが、ニュアンスが異なります。最初の文では規則に対する積極的な従い方を示しているのに対し、二つ目の文では反対せずに従う姿勢が強調されています。
類語・関連語 3 : yield
単語yieldは「譲る」「屈する」といった意味があり、特に他者の要求や圧力に対して応じることを指します。この単語は、強制的な状況や相手の要求に対して受け入れる場合に使われることが多いです。また、物理的なものを引き渡す際にも使用されます。例えば、道路で他の車に道を譲る際にも使われることがあります。
単語acquiesceは「黙認する」「従う」という意味で、誰かの意見や要求に対して明示的に反対せずに受け入れることを指します。これに対してyieldは、より強い圧力や要求に屈するニュアンスがあります。言い換えれば、yieldは、自分の意志や選択を放棄して他者に譲ることを強調するのに対し、acquiesceは静かに受け入れる姿勢を示すため、感情的な強さが異なります。yieldは、自己の意見を捨てることにフォーカスしているのに対し、acquiesceは、相手に対して特に対立を避けるために意見を受け入れる様子が強調されます。
I decided to yield to my friend's request and let him choose the restaurant.
友達のリクエストに譲って、彼にレストランを選ばせることにしました。
I decided to acquiesce to my friend's request and let him choose the restaurant.
友達のリクエストに従い、彼にレストランを選ばせることにしました。
この二つの文は、同じ状況で使われているため、置換可能です。ただし、yieldの場合は、より強く他者に譲った印象があり、acquiesceの場合は、静かに受け入れたニュアンスが強調されます。
単語submitは、「提出する」や「服従する」という意味を持ちます。この言葉は、特に公式な文脈で使われることが多く、何かを他者に提供したり、命令に従ったりする際に用いられます。
単語acquiesceは、他者の要求や意見に対して静かに同意することを示しますが、submitはより積極的に服従するニュアンスがあります。ネイティブスピーカーは、acquiesceが受動的であるのに対し、submitは自らの意思で従うという意味合いが強いと感じます。例えば、acquiesceは反発せずに同意することを意味する一方で、submitはしばしば強制的な状況での従属を示します。このため、使うシチュエーションによって言葉の選択が変わります。
I decided to submit my report by the deadline.
私は締切までに報告書を提出することに決めました。
I decided to acquiesce to my teacher's request for an earlier submission.
私は先生の早めの提出の要求に同意することに決めました。
この場合、両方の文は自然であり、文脈において互換性があります。しかし、submitは自らの意思で行動するニュアンスが強いのに対し、acquiesceは先生の要求に対して反発せずに従う姿勢を示しています。
単語assentは、「同意する」「承諾する」という意味を持つ動詞で、特に何らかの提案や意見に対して賛成することを示します。この単語は、一般的に明確に合意を示す場面で使用され、特に公式な文脈でも多く見られます。また、名詞としても使われ、「同意」「承認」を意味します。
一方で、acquiesceは「黙認する」「従う」という意味を持ち、相手の意見や要求に対して明確な同意を示さず、受け入れることを指します。assentがより積極的な同意を表すのに対し、acquiesceは消極的な受け入れを含むため、微妙なニュアンスの違いがあります。例えば、assentは、会議での提案に対して賛成する際に使われることが多いですが、acquiesceは、嫌なことを強いられた場合に仕方なく従う状況で使われることが一般的です。したがって、両者を使い分けることで、より正確に自分の意志や感情を表現できます。
The committee members nodded in assent to the proposed changes.
委員会のメンバーは提案された変更に同意して頷いた。
The committee members chose to acquiesce to the proposed changes, even though they had reservations.
委員会のメンバーは懸念があったにもかかわらず、提案された変更に従うことにした。
この文脈では、assentは明確な同意を示しているのに対し、acquiesceはやむを得ず従うことを示しており、両者のニュアンスの違いが明確に現れています。