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abjectの意味・覚え方・発音

abject

【形】 絶望的な、悲惨な

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abjectの意味・説明

abjectという単語は「卑劣な」や「惨めな」を意味します。この言葉は、特に人々の状況や感情について使われることが多く、非常に否定的な意味合いを持つことが特徴です。たとえば、abject poverty(惨めな貧困)という表現では、非常に困難な生活状況を描写しています。ここで重要なのは、abjectが持つ強い情緒的なニュアンスです。

この単語は、物事や状況の深刻さを強調する際に使われます。例えば、abject failure(完全な失敗)のように、自分の努力や試みが完全に無駄であったことを示す際に用いられることがあります。他にも、abject fear(ひどい恐怖)の場合は、恐怖が極度であることを示しています。

abjectは通常、強い否定的感情や状態を表現するため、使う文脈に注意が必要です。感情や状況を強調する際に非常に効果的ですが、必ずしも軽い表現ではないため、使い方には慎重さが求められます。

abjectの基本例文

The abject poverty in that region is heartbreaking.
その地域の極度の貧困は胸が痛んだ。
His abject failure to complete the task was disappointing.
彼の絶望的な失敗はがっかりだった。
She felt abject terror when she saw the spider crawling towards her.
彼女はそのクモが自分に向かって這い寄るのを見て絶望的な恐怖を感じた。

abjectの意味と概念

形容詞

1. みじめな

「abject」は、極度に不幸やみじめな状態を表現する際に使われます。この意味では、経済的困窮や厳しい生活環境など、非常に悲惨な状況を描写します。主に社会的な文脈で使用され、人が直面する深刻な苦しみや不幸を強調することが多いです。
After losing his job, he found himself in an abject situation, struggling to make ends meet.
仕事を失った後、彼は生活が困難なみじめな状況に陥った。

2. 嫌悪すべき

この意味では、物事や行動が極めて軽蔑されるべきなものであることを示します。例えば、倫理的にまたは道徳的に許されない行動や状況を表現する際に使われ、否定的な評価を強調します。
The abject behavior of the officials during the scandal shocked everyone.
スキャンダルの際に公務員の嫌悪すべき行動は、誰もが驚くべきことだった。

3. 謙虚な、卑屈な

この意味では、他者に対して極度に従順であったり、遠慮し過ぎたりする様子を指します。このニュアンスは特に、権力者や上位者に対する態度を表す際に使われ、自己の立場を極端に低く見積もった状態を表現しています。
His abject apology showed just how humbled he felt after the incident.
彼の卑屈な謝罪は、その事件の後、彼がどれほど自分を恥じているかを示していた。

abjectの覚え方:語源

abjectの語源は、ラテン語の「abicere」に由来しています。この言葉は「ab-(離れて)」と「iacere(投げる)」という2つの要素から構成されています。つまり、「abject」は文字通り「投げ捨てられた」や「下に投げられた」といった意味を持ちます。この語源から派生して、現代の「abject」は非常に低い状態や、惨めな状況を表す形容詞として使われるようになりました。たとえば、「abject poverty(惨めな貧困)」という言い回しでは、極端な貧困状態を表現しています。また、「abject」には自己卑下や屈辱的な態度も含まれることがあり、心理的な側面でも使われることがあります。こうした語源を知ることで、言葉の深い意味や使われ方を理解する手助けになります。

語源 ab
語源 abs
離れて
More
語源 ject
語源 jec
投げる、 投げつける
More

abjectの類語・関連語

  • pitifulという単語は、非常に哀れで同情をそそる様子を示します。abjectは、非常に困窮した状態を指すため、より強い苦しみや絶望感を表す場合に使います。例:a pitiful sight(哀れな光景)、彼は苦しんでいる。
  • wretchedという単語は、極端に不幸でひどい状態を指すため、abjectとも類似していますが、wretchedは感情のひどさに焦点を当てます。例:a wretched existence(悲惨な存在)、彼女の生活は悲惨だった。
  • dejectedという単語は、落胆したり気落ちした状態を指します。abjectはもっと深刻で、社会的に孤立している状況も含むことが多いです。例:feeling dejected(落ち込んでいる)、彼は試験に落ちて落ち込んでいた。
  • miserableという単語は、非常に不幸であることを強調します。abjectは、物理的または社会的な屈辱感を示すことが多く、使われる場面が異なります。例:miserable conditions(悲惨な状況)、その地域の状況は悲惨だ。
  • contemptibleという単語は、軽蔑すべき状況を表しますが、abjectはもっと弱い立場に置かれた状態を示すことが多いです。例:a contemptible act(軽蔑すべき行為)、彼の行動は軽蔑されるべきだ。


abjectの類語・関連語の詳細解説

類語・関連語 1 : pitiful

pitiful」は、哀れな、情けないという意味を持ち、主に人や状況に対して使われます。感情を引き起こすような弱さや不幸に対して、同情や憐れみを感じさせるニュアンスがあります。この単語は、他者の苦境に対する理解や共感を表現する際によく使われるため、感情的な文脈で使われることが多いです。
abject」は、より深刻で、極度の悲惨さや屈辱を伴う状況を指します。「pitiful」が同情を呼ぶ「哀れさ」を強調するのに対し、「abject」は、屈辱的で底辺にいる状態を強調します。例えば、abjectな状況は、ただ単に可哀想というだけではなく、無力さや惨めさを伴っています。ネイティブスピーカーは、単に「可哀想」と表現する時には「pitiful」を用い、より深刻な状況を表す際には「abject」を選ぶ傾向があります。
The homeless man's condition was pitiful, and many people felt compelled to help.
そのホームレスの男性の状態はpitifulで、多くの人々が助けたいと感じた。
The homeless man's condition was abject, and many people felt compelled to help.
そのホームレスの男性の状態はabjectで、多くの人々が助けたいと感じた。
この文脈では、両方の単語が置換可能です。しかし、「pitiful」は同情を強調し、感情的な反応を引き起こすのに対し、「abject」はその状況の惨めさや屈辱をより強く表現します。
The pitiful sight of the abandoned puppy made everyone sad.
捨てられた子犬のpitifulな光景は、皆を悲しませた。

類語・関連語 2 : wretched

単語wretchedは、非常に悲惨で不幸な状態や、非常に劣悪な状況を表します。この言葉は、主に人の感情や生活状況に関連して使われ、極度の苦痛や悲しさを伴う場合に用いられることが多いです。例えば、貧困や苦しい環境にいる人々に対して使われることが多く、単なる「悪い」状態を超えて、深刻さや絶望感を強調します。
単語abjectは、主に無力さや屈辱感を伴う非常に悪い状態を指します。abjectは、貧困や恥ずかしい状況に置かれた人々を描写する際に使用され、特に感情的な痛みや屈辱感が強調されることが多いです。一方で、wretchedは、より広範囲の悲惨さや不幸を表すことができ、感情的な要素に加えて物理的な苦痛や環境も含まれることがあります。そのため、abjectは特に人の感情的な状態に焦点を当てるのに対し、wretchedはより一般的な悲惨さを示す傾向があります。ネイティブは、状況に応じてこれらの単語を使い分け、相手や状況の感情をより正確に表現します。
The wretched conditions of the refugees were heartbreaking.
難民たちの悲惨な状況は心が痛むものだった。
The abject conditions of the refugees were heartbreaking.
難民たちの惨めな状況は心が痛むものだった。
この文脈では、wretchedabjectは共に「悲惨な」状況を示すために使われており、置き換え可能です。ただし、wretchedはより一般的な悲惨さを強調し、abjectは特に屈辱や無力感を伴う状態に焦点を当てています。
The children lived in wretched conditions without enough food or shelter.
子供たちは、十分な食べ物や避難所もない悲惨な状況で生活していた。

類語・関連語 3 : dejected

「dejected」は、落胆したり、気落ちしたりした状態を表す形容詞です。主に、期待や希望が裏切られたときの感情を表現する際に用いられます。例えば、試験に失敗したり、恋愛がうまくいかなかったりしたときに感じる気持ちを指します。
一方で、abjectはより厳しいニュアンスを持ち、特に悲惨な状況や極度の恥辱を伴う状態を表します。dejectedは単に失望感や悲しみを伴う感情を指すのに対し、abjectはその感情が非常に深い場合や、社会的に非常に厳しい状況にある場合に使われることが多いです。たとえば、貧困や屈辱を伴う状況を表現する際には、abjectが適しています。ネイティブスピーカーは、感情の深さや状況の深刻さに応じてこの二つの単語を使い分けます。
After losing the match, he felt very dejected about his performance.
試合に負けた後、彼は自分のパフォーマンスにとても落胆していた。
After losing the match, he felt very abject about his performance.
試合に負けた後、彼は自分のパフォーマンスにとても恥辱を感じていた。
この文脈では、dejectedabject の使用が可能ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。dejectedは失望感を強調し、一般的な感情を表しますが、abjectはその気持ちが恥ずかしさや屈辱を伴っていることを示唆します。

類語・関連語 4 : miserable

単語miserableは「惨めな」という意味を持ち、主に不幸や不快な状況を表現する際に使用されます。この単語は、感情的な痛みや苦しみを強調する際に使われることが多く、気分が落ち込んでいる状態や生活環境が非常に悪いことを示すために用いられます。
一方で、単語abjectは「ひどい」「卑劣な」というニュアンスを持ち、特に社会的地位や道徳的な観点からの悲惨さを強調する際に使われます。例えば、貧困や屈辱的な状況に身を置いている様子を表す際に用いることが多いです。miserableは感情的な痛みや不幸に焦点を当てるのに対し、abjectはより客観的な状況や条件に関連することが多く、社会的な文脈での使用が一般的です。このため、両者は似た意味を持ちつつも、それぞれ異なるニュアンスや用途があります。
After losing his job, he felt completely miserable.
仕事を失った後、彼は完全に惨めな気持ちになった。
After losing his job, he found himself in abject poverty.
仕事を失った後、彼はひどい貧困に陥った。
この例文では、miserableは彼の感情的な状態を強調しており、abjectは彼の経済的状況を指しています。どちらも彼の苦しい状況を描写していますが、焦点が異なるため、置換可能ではありません。

類語・関連語 5 : contemptible

contemptible」は、軽蔑すべき、または侮辱に値するという意味を持つ形容詞です。この単語は、行動や態度が道徳的に非常に低いとされる場合に使われます。人々が持つ感情や評価が反映された言葉であり、特に誰かの行動が他人から軽蔑されるべきであると感じられる時に表現されます。
abject」と「contemptible」は、いずれも低い評価や嫌悪感を表現する際に使われる言葉ですが、意味には微妙な違いがあります。「abject」は、主に非常に悲惨な状態や状況を指し、特に貧困や屈辱に関連することが多いです。一方で、「contemptible」は、行動や態度が軽蔑されるべきであるといった道徳的な観点から使用されます。このため、「abject」は状態を表し、「contemptible」は行動や態度に対する評価を示すことが多いです。ネイティブスピーカーは、これらの単語を使う際に文脈や感情のニュアンスを考慮して選びます。
His contemptible behavior during the meeting shocked everyone.
会議中の彼の軽蔑すべき行動は、皆を驚かせた。
His abject behavior during the meeting shocked everyone.
会議中の彼の卑劣な行動は、皆を驚かせた。
この例文では、「contemptible」と「abject」が同じ文脈で使われていますが、意味の焦点が異なります。「contemptible」は彼の行動が倫理的に軽蔑されるべきであることを示し、「abject」は彼の行動が非常に恥ずかしい、または悲惨であることを強調しています。


Powered by WordNet / 本サイトでは米国プリンストン大学の語彙データベース WordNet を活用しています。

abjectの会話例

abjectの日常会話例

「abject」は、非常に悲惨で屈辱的な状態を示す形容詞です。日常会話ではあまり使用されないため、具体的な会話例を通じてその使い方を理解することが重要です。一般的には、感情的な苦痛や経済的な困難を表す際に用いられます。以下に、その代表的な意味をリストアップします。

  1. 非常に悲惨な、屈辱的な状態
  2. 極端に低い、ひどい

意味1: 非常に悲惨な、屈辱的な状態

この意味では、生活や状況が非常に困難であることを示します。特に、他人からの評価が低く、恥ずかしい思いをするような状態を指します。

【Example 1】
A: I can't believe how abject their living conditions are.
A: 彼らの生活環境がどれほど悲惨なのか信じられない。
B: It’s really heartbreaking to see people live like that.
B: そんなふうに生活している人たちを見るのは本当に心が痛むよ。

【Example 2】

A: She felt abject after losing her job.
A: 彼女は仕事を失った後、屈辱的な気持ちになった。
B: I can imagine. Losing a job can be devastating.
B: そうだね。仕事を失うのは本当に打撃が大きいよ。

【Example 3】

A: His abject behavior at the party was embarrassing.
A: パーティーでの彼のひどい行動は恥ずかしかった。
B: Yes, he really should have acted more appropriately.
B: うん、彼はもっと適切に行動するべきだったね。

abjectのいろいろな使用例

形容詞

1. 不幸や貧困を表す

経済的な困難

この分類では、経済的に困窮している状態や貧しい状況を表す「abject」を取り上げます。様々な場面で使われるため、理解が深まるでしょう。
Many families live in abject poverty, struggling to make ends meet.
多くの家族がabjectな貧困の中で、なんとか生活を維持しています。
  • abject poverty - ひどい貧困
  • abject misery - ひどい悲惨さ
  • abject conditions - 劣悪な環境
  • abject living standards - 非常に低い生活水準
  • abject failure - 完全な失敗
  • abject homelessness - ひどいホームレス状態
  • abject neglect - ひどい無視

社会的な状況

社会的な観点での「abject」は、無力感や社会的地位の低さを表現するのに使われます。この状況を述べる例文を通じて理解を深めましょう。
The community faced abject discrimination, leaving many feeling hopeless.
そのコミュニティはabjectな差別に直面し、多くの人が希望を失っています。
  • abject injustice - ひどい不正
  • abject oppression - ひどい弾圧
  • abject subservience - ひどい服従
  • abject treatment - 過酷な扱い
  • abject apathy - ひどい無関心
  • abject humiliation - ひどい屈辱
  • abject isolation - ひどい孤立

2. 絶望感や従属感を表す

感情的な絶望

この分類では、感情に関連する「abject」について解説します。絶望的な状況や感情が表現される場面を考えてみましょう。
After losing everything, she felt abject despair and isolation.
全てを失った彼女はabjectな絶望感と孤立感を感じました。
  • abject despair - ひどい絶望
  • abject sorrow - 深い悲しみ
  • abject resignation - ひどい諦め
  • abject hopelessness - 完全な無力感
  • abject loneliness - 厳しい孤独感
  • abject regret - ひどい後悔
  • abject defeat - ひどい敗北

従属的な状態

従属的な意味合いを持つ「abject」は、他者に対する服従や屈辱を表す際に用いられることがあります。この側面を強調する例文を見てみましょう。
He remained in abject submission to his tyrant ruler.
彼は暴君にabjectな服従を続けました。
  • abject submission - ひどい服従
  • abject servitude - 厳しい従属状態
  • abject flattery - ひどいお世辞
  • abject obedience - ひどい従順
  • abject dependence - 完全な依存
  • abject servility - ひどい卑屈さ
  • abject compliance - ひどい従うこと

英英和

  • most unfortunate or miserable; "the most abject slaves joined in the revolt"; "abject poverty"最も不運でみじめな浅ましい
    例:The most abject slaves joined in the revolt. 最もみじめな奴隷が反乱に参加した。
  • showing humiliation or submissiveness; "an abject apology"屈辱か従順さを示している浅ましい
    例:an abject apology 見え透いた言い訳
  • showing utter resignation or hopelessness; "abject surrender"完全に希望を捨てた状態を、また希望のない状態を示す浅ましい
  • of the most contemptible kind; "abject cowardice"; "a low stunt to pull"; "a low-down sneak"; "his miserable treatment of his family"; "You miserable skunk!"; "a scummy rabble"; "a scurvy trick"最も卑しい種類の麁陋