「tricky」は、難しい状況や問題に対して使われることが多く、特に解決策が複雑であったり、注意を要する場合に使われます。英語では、「tricky」は「やっかいな」や「巧妙な」といったニュアンスを持ち、何かを行う際に慎重さや工夫が必要であることを示します。
「fiddly」と「tricky」は両方とも「難しい」という意味を持ちますが、ニュアンスには違いがあります。「fiddly」は、特に細かい作業や手間のかかる作業について使われることが多く、手先を使うことが求められる状況に関連しています。例えば、細かい部品を組み立てる際や、精密な作業をする際に「fiddly」と言います。一方で「tricky」は、問題が解決しづらい時に使われ、心理的な難しさや複雑さを表すことが多いです。つまり、「fiddly」は実際の作業の難しさに重点が置かれ、「tricky」は知的な難しさに関連します。
This puzzle is quite tricky to solve without any hints.
このパズルは、ヒントなしでは解くのが非常にやっかいです。
Assembling this model is quite fiddly without the right tools.
この模型を組み立てるのは、適切な道具なしでは非常に手間がかかります。
この例文では、「tricky」と「fiddly」は異なるニュアンスで使われており、置換は不自然です。「tricky」は問題の解決の難しさを強調し、「fiddly」は物理的な作業の手間を表しています。
類義語finickyは、特に細かい点にこだわったり、好みがうるさいことを表します。何かを選ぶ際に非常に慎重で、他の人が気にしないような小さな詳細に注意を払うことを指します。この単語は、特に食べ物や趣味、あるいは物事の進行に対して使われることが多いです。
一方で、fiddlyは、物理的に扱いにくい、もしくは細かい作業が必要な状況に使われます。例えば、機械の部品を組み立てる際や、手作業で何かを作るときに、手間がかかる様子を表現します。ネイティブスピーカーは、finickyを使う時は主に人の性格や好みについて言及する場合が多く、fiddlyは作業や物理的なプロセスに焦点を当てる傾向があります。このため、finickyはより主観的な評価を伴い、fiddlyは客観的な状況の説明に使われることが一般的です。
She is quite finicky about her food, always checking the ingredients.
彼女は食べ物に対してとても好みがうるさいので、いつも材料を確認しています。
Assembling this model is a bit fiddly, requiring a lot of patience.
この模型を組み立てるのは少し手間がかかるので、たくさんの忍耐が必要です。
この場合、finickyは人の食に対する慎重さを表し、fiddlyは作業の複雑さを指しますが、文脈によってそれぞれの特徴が生きるため、完全に置換可能ではありません。
He is very finicky about his clothes, always wanting them to be perfectly ironed.
彼は自分の服に対してとても好みがうるさいので、いつも完璧にアイロンがかかっていることを望んでいます。
類語・関連語 3 : fussy
「fussy」は、特に小さなことにこだわる、または面倒くさいという意味を持つ形容詞です。主に人や物事に対して使われ、細かいことに気を配る様子や、何かを受け入れられないほどの厳密さを表します。
「fiddly」は、細かい作業や手間がかかることを指しますが、特に物理的な作業や操作に関連しています。たとえば、細かい部品を扱う際に使われることが多いです。「fussy」は人や状況に対して使われることが多いのに対し、「fiddly」は主に物事の性質や状況を指すため、使われる文脈が異なります。例えば、料理の際に「fussy」は特定の食材の選び方に対して使われることがある一方で、「fiddly」は小さな器具を使って料理することの面倒さを表現します。
My little sister is very fussy about her toys; she only likes the ones that are perfectly clean and intact.
私の妹はおもちゃに非常にこだわりがあり、きれいで壊れていないものだけを好みます。
Putting together this model kit is quite fiddly because the pieces are so small and require precision.
この模型キットを組み立てるのは非常に手間がかかります。なぜなら、部品がとても小さく、正確さが求められるからです。
この2つの例では、「fussy」は人の性格や好みを表現しているのに対し、「fiddly」は物理的な作業の難しさや手間を強調しています。したがって、置換はできません。
「awkward」は、ぎこちない、不器用な、困難な状況を示す言葉です。人間関係や動作、状況が不自然であることを表現します。例えば、何かをするのが難しい、または他人とのコミュニケーションがぎこちないといった場合に使われます。
「fiddly」は、細かい作業や手間がかかることを表現する言葉で、特に手を使っての作業が面倒であったり、煩雑であることを示します。「awkward」は人間関係や状況に関連するのに対し、「fiddly」は物理的な作業の難しさに重点が置かれています。例えば、fiddlyな作業は手先の器用さを必要とし、細かい部分に気を使う必要がありますが、awkwardな状況は会話や行動において不自然さを伴います。
I felt really awkward when I tripped over my own feet in front of everyone.
みんなの前で自分の足につまずいた時、私は本当にぎこちない気持ちになった。
This puzzle is quite fiddly to solve with all its small pieces.
このパズルは小さなピースがたくさんあって、解くのがかなり面倒だ。
この場合、awkwardは人間関係や状況における不自然さを示し、fiddlyは物理的な作業の困難さを表しています。したがって、これらの単語は異なる文脈で使われるため、互換性はありません。
単語complexは、「複雑な」「入り組んだ」という意味を持ち、特に多くの部分や要素から成り立っているものを指します。物事の構造や理解の難しさを強調する際に用いられ、システムや問題、感情などが絡み合っている様子を表現するのに適しています。
一方で、fiddlyは、細かい作業や手間がかかることを強調する単語で、特に手を使った作業や注意深さが求められる状況で使われます。例えば、細かい部品を扱う時や、慎重に作業を進めなければならない状況で使われることが多いです。ネイティブは、complexが全体の構造や理解の難しさを示すのに対し、fiddlyは作業の性質や手間に焦点を当てると感じています。このため、両者は似た意味を持ちながらも、使用される文脈やニュアンスには重要な違いがあります。
The project was too complex for the students to complete on their own.
そのプロジェクトは学生たちが自分たちだけで完成させるにはあまりにも複雑だった。
The project was too fiddly for the students to complete on their own.
そのプロジェクトは学生たちが自分たちだけで完成させるにはあまりにも手間がかかりすぎた。
この例文では、complexとfiddlyが同じように使われていることがわかります。ただし、complexは全体の難しさを強調しているのに対し、fiddlyは細かい手間や注意を要する作業の面を強調しています。このため、文脈によって選ぶ単語が変わります。