単語currencyは、国や地域で流通しているお金のことを指し、一般的には紙幣や硬貨などの物理的な形態を持っています。また、通貨はその国の経済の基盤を形成し、商品やサービスの交換手段として広く認識されています。
対して、legal tenderは、法的に認められた支払い手段を指します。つまり、ある国の法律によって、借金や義務を履行する際に使用できるお金のことです。全てのlegal tenderはcurrencyですが、逆は必ずしも成り立ちません。例えば、特定の地域で使用される商品券や電子マネーはcurrencyとしては認識されることがあっても、法的な支払い手段としてのlegal tenderではない場合があります。ネイティブはこの2つの言葉を使い分け、前者は一般的な経済用語として、後者は法的な文脈で使用することが多いです。
The bank issued new notes as part of the country's currency.
銀行は国の通貨の一環として新しい紙幣を発行しました。
The bank issued new notes as part of the country's legal tender.
銀行は国の法定通貨の一環として新しい紙幣を発行しました。
この文脈では、currencyとlegal tenderは置換可能です。どちらもその国で使用されるお金について述べていますが、後者は法的な認識を強調しています。
類語・関連語 2 : money
単語moneyは、一般的に流通している通貨や貨幣を指し、商品やサービスと交換できるものとして広く使われます。個々の通貨の種類を超えて、経済活動全般で用いられる概念です。例えば、現金や銀行預金、デジタル通貨などが含まれ、日常生活の中で非常に重要な役割を果たしています。
一方で、legal tenderは法的に通用する支払い手段を指し、その国で取引に使用することが法律で認められている通貨を意味します。例えば、アメリカではドルがlegal tenderですが、他の通貨はこの枠には入らず、法律上の支払い手段とはみなされません。つまり、moneyはもっと広い意味を持ち、実際の取引だけでなく、経済全体を含む概念なのに対し、legal tenderは特定の法的背景に基づく限られた意味を持つという違いがあります。ネイティブは、日常会話では「money」を使うことが多く、具体的な法的な文脈においてのみ「legal tender」を使用する傾向があります。
You should always have enough money to pay for your groceries.
食料品の支払いには十分なお金を持っておくべきです。
You should always have enough legal tender to pay for your groceries.
食料品の支払いには十分な法定通貨を持っておくべきです。
この例文では、moneyとlegal tenderが同じ文脈で自然に置換可能です。しかし、日常的には「money」が一般的に使われ、特別な法的文脈においてのみ「legal tender」が使われることが多いです。