myelin sheathの意味・説明
myelin sheathという単語は「ミエリン鞘」や「ミエリンシース」を意味します。これは神経細胞の軸索(あくさく)を取り囲む脂肪性の構造物で、神経信号の伝達を速くする役割を果たします。ミエリンは主に脂質でできており、神経系の健康と機能にとって非常に重要です。この鞘があることで、電気信号が神経をスムーズに流れ、情報の伝達が効率的に行われるようになります。
ミエリン鞘は、特に中枢神経系(脳と脊髄)や末梢神経系において重要な機能を果たします。多くの神経はこのミエリン鞘に覆われており、これにより信号が約10倍速く伝達されることがあります。もしこのミエリン鞘に損傷が生じると、神経信号の伝達が遅れたり、障害を引き起こすことがあります。このため、ミエリンの健康状態は神経系全体の機能に直結しています。
神経障害や病気、例えば多発性硬化症(MS)などでは、ミエリン鞘がダメージを受けることがあります。この状態では、神経伝達がうまくいかず、運動や感覚に問題が生じることがあります。したがって、myelin sheathという単語は、神経系の健康や病気に関連づけて使われるケースが多く、神経科学や生物学の分野でよく見られる重要な用語です。
myelin sheathの基本例文
The myelin sheath acts as an insulator for nerve fibers.
ミエリン鞘は神経線維の絶縁体として機能します。
Damage to the myelin sheath can result in nerve conduction problems.
ミエリン鞘に損傷があると神経伝導の問題が生じる可能性があります。
The formation of the myelin sheath is important for efficient nerve signal transmission.
ミエリン鞘の形成は効率的な神経信号の伝達に重要です。
myelin sheathの覚え方:語源
myelin sheathの語源は、ラテン語の「myelin(ミエリン)」とギリシャ語の「sheath(シース、外皮)」に由来しています。「myelin」は、ギリシャ語の「myein(ミュエイン)」から派生しており、これは「閉じる」や「隠す」という意味があります。この言葉は、神経細胞の軸索を覆う脂質の膜を示すために使われています。つまり、myelin sheathは神経の信号伝達をスムーズにするために、軸索を覆い、神経信号が素早く伝わることを助ける役割があります。このように、myelin sheathは神経系において重要な機能を果たしている構造であり、その語源からもその性質を理解することができます。